2014-01-01から1年間の記事一覧

世界が塗り替えられるような

世界が塗り替えられるような、現実では無いような。それほどの幸福感が身体を襲った。リアルに感じられているそれは、本当に現実なのか、夢ではないのかと不安になった。彼女のまつげの動きさえよく見えた。幸福だから、不安になった。離れたくなかった。ず…

夜が終わるまで空を見続けようと、夜明けの中で微睡んで。夜と朝の境目なんて見ることができない。 ベランダの洗濯機が、うるさいくらいにガタガタしている。あまり眠っていないから……そんなことで腹が立ってしまう。プレミアムモルツを飲む。昨日溢してしま…

花見した

黒猫が車の下に寝転んでいて、その車のエンジンがかかったから、死んでしまうぜって思った。車は普通に発進して、真ん中にいた黒猫は頭上の車が通りすぎても悠々としていた。死んじまわなかった。 桜が満開だから、花見に来た。足羽河原の桜並木はどこまでも…

冷たいので、ひんやりと氷代わりに使って欲しい。

死んだような眼をしている。遠く虚ろに見ている白痴のような、その眼は何を映しているようにも見えない。ただそこに存在しているだけで、意味がない。 意味なんか無い。自分に意味なんか求めないし、求めたくない。誰にとっても無意味な存在であり続けるゆえ…

世界とひとり

すべての人が偉大に見える。僕はあまりに小さかった。俯く時間の長さが世界を見る時間を減らしていた。初めてのことに慣れるのに時間がかかった。慣れた振りをしたが、いつも初めての時のように震えていた。みんなの振りを真似していた。いつも初めて出会っ…

もっと世界を感じたい

尖った言葉で柔らかい皮膚を切り裂いて、血みどろの血を流してあげたい。そーゆう衝撃的な、刹那的な、一瞬の、「今『ここに』しかない」を感じたくて、うーうー唸っている。世界の一瞬を切り取るためのツールとしての言葉。昨日はどこまでも果てしなく続く…